移り行く日々と 一杯100円のカクテルパーティー
〇移り行く日々
ここには、小さな庭園があります。
散歩もさせてもらえますが、こじんまりした池があるせいでしょうか、車いすでナースさんに付き添われてのお散歩です。
泉水には、緋鯉一匹と真鯉が二、三匹。
泉水のそばには、小さな一本の枝垂桜、そして常盤の松がやはり一本。
この庭園の見られるお部屋は、さぞいいお部屋なんだろうなと思います。
その昔、ここには、華やかな噂に包まれたある女性の流行作家が入居してらっしゃいました。
どんな立派なお部屋だったんだろう、と思います。
今、若いナースさんたちは、彼女の名前を知りません。
〇一杯100円のカクテルパーティー
以前は、ラウンジで、週2回だったそうですが、昼間は喫茶室、夜は、バーが開かれていたそうです。
ボランティアの方々がいらして、一杯100円でカクテルをこしらえてくれていたとのこと。
夜、患者さんと飲んで帰られる先生もいらしたそうです。
また、時には、カクテルパーティーも・・・
今は、その華やかさはなく、いつもがらんとしたラウンジ。
ついこの間までのことだったのに・・・
私は、お医者様からワインを飲んでもいいといわれています。
コロナが治まるまで、なんとか元気でいたいものです。