嗜好品

ここでは、部屋でお湯が使えません。

危ないからでしょう。

温かいものを飲みたいときは、ナースさんにお願いしなければいけません。

お忙しいナースさんたちは、いやな顔もせず引き受けてくださいます。

おかげで、インスタントとはいえ、モーニングコーヒーも飲めます。

ベア君たちとお庭を眺めながらです。

朝早い私は幸せです。

 

お昼ご飯はありませんので、お昼ごろ、私は、プリンを食べます。

弟がコンビニで買って来てくれるプリンの約半分ぐらいです。

たくさん食べてはいけないんです。

ミルクとお砂糖を落としたお紅茶を、カップ半分くらい、一緒に飲みます。

 

それからおやつに、梅昆布茶を飲むこともあります。

小さなチョコをひとかけかふたかけ一緒に食べます。

チョコは口にしても大丈夫なんです。

 

まだ口さみしい時は、酢昆布です。

なめるんです。

飲み込んだり、かんだりしたらいけません。

ちょっと怖いですね。

 

キャラメルやドロップも時々、なめます。

こういった嗜好品に助けられながら、また、怖い思いもしながら、私は、流動食の日々を過ごしています。

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