映画 「ジェーン・エア」

 

この映画の原作は、多くの方々がお読みになっていると思います。

ブロンテ姉妹の一人、シャーロットの小説です。

1847年に出版されてますから、まさにヴィクトリア朝です。

それなのに、主人公のジェーンは、育ての親に反抗し、孤児院の人達に文句を言います。

ジェーンの態度は、今日の私たちから見たらもっともなんですが、あのころ、よく・・・と感心します。

だから、当然、ひどい目に合うんですけれど、でも、気持ちがいいんです。

元気が出てきます。

そんなにうまい具合には行きませんけれどね。

さて、映画化されたのを観たのは・・・1943年のアメリカ映画です。

ロバート・スティーブンスン監督、

ロチェスターは、オーソン・ウェルズ、ジェーンは、ジョーン・フォンテーンです。

まだごく若い頃です。新聞広告を読みました。

ジェーンの顔がアップで、バックに古い館が。

宣伝文句に「霧深きソーンフィールドの古城に・・・」と書いてあってしびれました。

さっそく観に行きました。

モノクロですし、ヴィクトリア朝の闇そのものでした。

おどろおどろしい闇の中で、ヒロイン、ジェーンの苦難が続く中、子役のリズが現れてはっとしたり・・・

かなりほっとしたあと、ロチェスターと出逢い、結ばれるまでがまた大変です。

でも、この映画、元気が出ますね。

ジェーンが美人ではないという設定もいいです。

(ほんとは、フォンテーンは綺麗ですけれどね)

映画を観た後、しばらくは、ヴィクトリア朝と家庭教師に取りつかれました。

そういう人多かったでしょうね。

わたしにとって映画「ジェーンエア」の定番は、上記の映画です。

これ以後の映画「ジェーン・エア」は、観ようと思いません。

 

 back

home