春うらら 国立の午後


ある日の午後、桜が散り始めた国立を散策しました。

満開の頃のような人出はなく、のんびりと眠っているような、でも少しは、人が歩いている、といった、理想的な日でした。 日差しは少しきついのですが、うららかな風が吹いていて、暑さは、それほど気になりません。

一橋大学を通り過ぎ、桜の並木に沿ってずっと進み、途中の老舗らしきお蕎麦屋さんで、遅めの昼食をとりました。

お蕎麦屋さんを出て、さらに歩きますと、左手にブティックやアンティークのお店などが数軒並んでいます。

一軒のブティックで、ワゴンに入った、セール品の中から、春色のスカーフを数枚買いました。

和服の古着屋さんも、ありました。
半襟や紐は、何かに使えそうです。
ストールは、ビロード(これは漢字で書きたいのですが、出てきません)のようです。
刺繍が面白いです。
昔着物はいいですね。

洒落たレストランもありました。
機会があったら、友人と来てみたいです。

桜茶の屋台も出ていました。
一年に一回、この季節だけしか、店を出さないそうです。
桜湯とはまた違って、葉っぱだけで作るとのこと。
一杯百円ということで、飲んでみました。
桜餅の香りがしました。

うららかな春風に吹かれて、花吹雪の中を歩くと、夢を見ているようです。
年に、そう何度もない、心地よい日です。
人生の暮れ方になって、このような日のことを、ふっと思い出すことも、あるのでしょうか。

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