今度は仕立て屋さん

 

1月31日に「繕い截つ人」という邦画が公開されます。

原作は池辺葵という人のコミックで、2011年発行です。

若い、職人気質の仕立て屋のヒロインと、その周囲の人々を描く静かなコミックです。

 

池辺葵さんのもう一つの作品「サウダーデ」は、喫茶店を経営する、やはり若いヒロインと、その周囲の人々を描いています。

OLではなく、自営の仕事をするヒロインは、目新しいような気がします。今は、自営業を目指す女性も多いのでしょうか?

「サウダーデ」も「繕い截つ人」もよかったです。

映画も観てみようかな?でも、原作がいい映画って、がっかりすることが多いですね、どうしましょうか。

 

前の日記では、美容師さん、理容師さん、それにタクシーの運転手さんを取り上げました。今回は仕立て屋さんです。

 

仕立て屋さんの出てくるお話もいろいろあるようです。

グリム童話「勇敢なちびの仕立て屋さん」、それから日本では、山本ふさ子という人が書いた「狐の振袖」。これもいいお話です。

 

仕立て屋のおばあさんが、狐の娘の花嫁衣裳を頼まれて、親狐に渡された色とりどりの紅葉をもとに、素晴らしい衣装を創り上げます。おばあさんの一世一代の仕事でした。

たまたま、この作品をテキストとして取り上げている時に、ご見学にいらした方があり、即入会されました。この方のお父様は、仕立て屋さんでいらしたそうです。

ちょっと話がそれますが、以前、仕立て屋さんをしていたという知人の男性に、「繕い截つ人」の話をしたところ、読みたいというので、貸してあげたことがあります。返す時に「面白かった」といってました。

この人は、以前、増田れい子さんのエッセイに、昔の仕立て屋さんの仕事場を描写した作品があるので、お話したところ、やはり読みたいといったので、貸しました。これも、なつかしくてよかったといってました。年配の男性にしては、好奇心があり、柔らかな頭を持っているのかな?と思いました。

(年配の男性の方、ごめんなさい。例外の方も多いと思います。)

 

もう一つ脱線しますが、ドーデーの「最後の授業」を取り上げているときに、ご見学にいらした方も、即入会されました。高校の英語の先生を退職されたばかりで、これもなにかのご縁だと思われたとのことでした。

仕立て屋さんで入会された方も、最後の授業で入会された方も、熱心な、いい生徒さんになって下さいました。

(2015年1月記)

 

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