ミス・リード 英国の田園作家

 先日から、ミス・リードの小説を、続けて読んでいます。

2002年6月に出版された日向房ミス・リード・コレクション「村をはなれて」の解説によると、ミス・リードは、1913年生まれ、英国を代表する田園作家だそうです。

ついでに、その説明文を全文拝借、日向房さん、宣伝になるのでいいでしょう?

英国の田園を舞台に、人生の楽しみと悲しみを詩情豊かにユーモラスに描くミス・リードの珠玉の小説コレクション。ひらめく機知、鋭い写実、暖かい眼差し。四季の移ろいとともに、静かに流れる時間。日常生活の楽しみ、読書の楽しみ、英国を代表する田園作家の作品群。

ここからは、私の文章です。

初期の3部作 「村の学校」 「村の日記」 「村のあらし」 には、南イングランド、ダウンズのひなびた村、フェアエーカーの女校長、ミス・リードの教える小学校を中心に、素朴で個性豊かな小学生たち、その家族、そして牧師さんや、学校のお掃除担当のミセス・プリングルなどの村の人々、それから、ミス・リードの親友で、近くの村に住む、エイミーなどの人々が登場します。

この3部作を読んだあと、ミス・リードの本が続けて読みたくなり、図書館に行ってみました。

日向房を中心に、たくさん翻訳が出ています。それに訳者は、あの「サンタクロースっているんでしょうか?」の中村妙子さんです。

大喜びで、少しずつ借りて来て読んでいます。

目下、時空を超えて、イングランドのダウンズの村に滞在しております。

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上記のエッセイを、先日、参加しているあるSNSのコミュニ載せましたところ、SNSでの友人がコメントを寄せてくれました。

彼女の許可を得て、ここに紹介させていただきます。

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こんにちは〜!

書き込み読ませていただきました。

残念ながら私は、ミス・リードや彼女の著作について知らないので、気の利いたコメントをすることができませんが、ネットで、こんなコメントを見つけました。

(以下は引用です)

ミス・リードの作品は、派手さはなく、静かな日常を描き、小説としての大きな山場はないのですが、心が日向ぼっこしているような気持ちになりました。作品舞台のイギリスの村に愛着がわき、自分も住人になった感覚です。刺激を避けたいときに読むと、やさしく包まれたような気持ちになると思います。

(引用終わり)

なるほど・・・そうなんですね。

昨今の映画などは、CGを多用した迫力満点の画像や内容のものが多く、ほのぼのとした静かな日常を描いたものは少なくなりましたね。

世の中もイベントだらけで、外出や旅行には、ディズニーランドやお祭りなど、非日常の場所を追いかけることが多いように思います。

伝統的な英国の神髄は、静かな時間の流れといろいろなものに毒されない個人の確固たる生き方・・・にあるように思います。

そういう英国は、どのくらい生き残っているのでしょうね。もちろん、英国といっても多様で、いろいろな人がいるのは承知ですが。

そんな静かな時間の流れと美しい自然を生かしたイングリッシュ・ガーデンを観る英国への旅を、またしたいと思ってしまいます。

(以下は私)

素晴らしいコメント、ありがとうございます。

私自身が、英国になにを求めているのか、確認することができた思いです。お忙しい方なのに、貴重なお時間を割いてくださって、どうもありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。

 

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