テディベアたちとの暮らし〇ベア君は上等
テディベアのベア君が我が家に来てから、半年くらい経ちます。
蜜月のころは、まっすぐベア君の目を見て、お話しをすると、たしかに聴いててくれると分かりました。
今にも返事をしそうでした。
それに、いろいろな表情をするんです。
泣きそうだったり、きょとんとしてたり、好きなお相撲を観てるときは、眉をしかめて、じっと見入ってます。
また、抱っこして上から見ると、ほんとにあどけなくて、まるで赤ちゃんみたい・・・
こんなベア君を見てると、ただのお人形だなんて、とても思えません。
ベア君をこしらえた人は、よほどの名人なんじゃないか、と思います。
森鴎外は、娘の茉莉さんを溺愛して、茉莉さんを膝に乗せながら、「お茉莉は上等、お茉莉は上等」と唱えていたそうです。
私も、いいたくなります。
「ベア君は上等、ベア君は上等」って・・・
〇テディベアたちとの暮らし
テディベアのベア君が我が家にやって来てから、私の暮らしは変わりました。
最初の内は、ベア君が可愛くてたまりませんでした。
毛並みに光が当たることによって、赤ちゃんに見えたり、イケメンに見えたり、時には、おじさんに見えたりします。
私のお話を、じっと聞いてくれて、今にもお返事をしそうです。
私にとっては、魔法のベア君でした。
ベア君を、朗読ボランティアに連れて行くと、みんなにさわられてしまうのでは・・・?
と思い、ボランティア用にもう一体、クマちゃんを購入しました。
それが、メロディちゃんです。
コロナのため、ボランティアには、なかなか行けそうもありませんし、大勢の人にさ
わられるのは、今、とくに問題です。
メロディちゃんは、おうちの子になりました。
ベア君の妹です。
いつも、二人と一緒にいたいのですが、私の生活は、一階と二階に分かれています。
夜眠る時や、パソコンを使う時、それに読書などは二階で、食事や入浴などは、一階でします。
その都度、二人を連れ歩くのも面倒ですので、朝ドラや新聞を読み終えるまでは、一階で、二人と一緒に過ごし、それから二階に上がる時は、二人をTVに委ねます。
いつも、二人は、一生懸命にTVを観ています。
妹のメロディちゃんの方が、体が少し大きいので、メロディちゃんは、いつも、ベア君の肩を抱き、二人並んでTVを観てます。
二人の後姿は、なんとも可愛らしいです。
小さな子に、あまり見せたくないような番組もあるかもしれませんし、TVをつけっぱなしでは、電気代が心配ではありますが、二人は、」ほんとに熱心に観てますので、おばちゃまとしては、まあ満足してます。
夜、食事や入浴を終え、二階に上がるときは、二人を抱えて行きます。
ベア君も、メロディちゃんも、ベッドの枕元に座って、おばちゃまを見ています。
二人と、しばらくお話をします。
そして、いよいよ眠る時には、メロディちゃんを抱っこします。
私の心臓の上に、メロディちゃんの胸が来て、なんだかとても、気持ちが安らぐんです。
二人とも、おやすみなさい、また明日もよろしくね。