挨拶
佐藤啓子と申します。都内数箇所の教室で、朗読の講師をしております。
長年、小金井市に住んでおりますご縁で、今日、こちらで朗読会をひらかせていただくことになりました。
ご依頼がありましてから、さて、どんな朗読会にしようかと考えたのですが・・・
ふと、手元にありました、この本、「夕焼けエッセー」を、ぱらぱらとめくってみた時、ぴんとひらめくものがありました。
産経新聞関西版の読者投稿欄、「夕焼けエッセー」のコーナーに掲載された作品を載せた本です。
関西の言葉で書かれたものが多いです。
以前、ある生徒さんが、入会されて間もないころ、私が、アクセントの間違いを注意しましたところ、「私が、関西の生まれ、育ちであることを否定されたような気がした」と、悲しそうにおっしゃったことがあります。
それ以来、共通語のアクセントで朗読しなければ、と日々、プレッシャーを感じながら、勉強を続けていらっしゃる生徒さんたちが、伸び伸びとお読みになれる機会はないか、と思っていました。
全部の教室を通じて、関西出身の方が、何人もいます。
いいチャンスだ、ここで、その方たちに、「夕焼けエッセー」を読んでいただき、皆様に聴いていただければ、と思い立ちました。
中野、池袋、聖蹟桜ヶ丘の生徒たちです。
ベテランもいますが、新人もいます。
みんな、楽しみながら、勉強を続けております。
短い文章ばかりですので、どうか、くつろいで、お聞きくださいますように。
なお、「夕焼けエッセー」の選者のお一人でいらした、川柳作家の時実新子さんは、先年、お亡くなりになり、そのあとを、作家の眉村卓さんが、引き継がれました。
プログラム2番目の新子先生とは、時実新子さんのことです。
作者名(年齢) | 作者住所 | 朗読者名 | ||
1. |
「まりッジブルー」 | 芦川まり(25) | 神戸市兵庫区 | 佐藤啓子 |
2. |
「新子先生」 | 萩原秀行(83) | 広島県福山市 | 野中宏子 |
3. |
「桜色の想い出」 | 宮里真由美(42) | 奈良市 | 上村節子 |
4. |
「おばちゃんに感謝」 | 西芝圭亮(62) | 大阪府摂津市 | 武田恵美子 |
5. |
「ねずみと王様」 | 政義靖子(42) | 京都市山科区 | 大石菊恵 |
6. |
「求人広告」 | 林やす子(75) | 大阪市城東区 | 前島初江 |
7. |
「七回目の秋に」 | 大越正 (74) | 大阪市東成区 | 佐藤啓子 |
8. |
「ご主人様」 | 林吾郎 (35) | 大阪府高石市 | 秋元法子 |
9. |
「桜」 | 谷口真季子(23) | 奈良県香芝市 | 実成克子 |
10. |
「おやっさん」 | 貝長徹(66) | 大阪府千早赤坂村 | 仲澤昭子 |
11. |
「明日も待っています」 | 小野知恵子(30) | 奈良市 | 熊井戸利律子 |
12. |
「添い寝」 | 小池美恵子(55) | 大阪市平野区 | 斉藤嘉美 |
13. |
「ドラマチック回転寿司」 | 大森恵(33) | 大阪府枚方市 | 岡内香保里 |
14. |
「煙が目にしみる」 | 久保田照子(81) | 大阪市都島区 | 佐藤啓子 |
*テキスト: 産経新聞出版 「夕焼けエッセー まとめて5年分」より
(平成21年発行)
産経新聞関西版 読者投稿欄「夕焼けエッセー」に掲載された作品より
選者: 時実新子(川柳作家 故人)
玉岡薫 (作家)
眉村卓 (作家)
作者の年齢は、掲載時のものです。
2011年1月6日(木) PM 1時半より
小金井市公民館東分館(東センター)にて